リーバイス

リーバイスと言えば501ですが、定番アイテムと言うよりリーバイスそのものを表している製品です。リーバイスの創業は、日本ではペリー提督の黒船が浦賀へ来航した1853年ですから、アメリカのジーンズの歴史そのものと言ったブランドです。これだけ歴史を持ったアメリカのアパレルブランドはないと言って良いでしょう。
リーバイスの会社も、その歴史に負けず劣らず、骨のある会社で、各国に生産拠点を拡大していますが、東南アジアの工場で、就労年齢に達していない子供を雇っていたことで、子供達のために学校まで作ろうとした姿勢は企業として立派でした。しかし株主の反対を受け頓挫しましたが、リーバイスの取った行動は、株式の非公開と言う気骨ある行動で、アメリカのフロンティアスピリットに根ざした、よきアメリカ人の行動と言えます。
そのような経緯のためか、アメリカ国内で、リーバイスの製品は製造されず、海外で生産されているだけです。とは言え日本で生産されるリーバイスは高品位なもので、アメリカのオリジナルに引けを取るものではありません。
リーバイスの歴史は、アメリカのアパレル産業の歴史でもありますが、今のようにジーンズが親しまれる背景には、リーバイスがフォードの流れ作業を見習って、ジ−ンズの大量生産を行なった事が大きく寄与していると考えられます。リーバイスのジーンズが今ほどカジュアルウェアとして普及したのは1930年代頃からで、それまでは労働者の作業着としての着られても、一般の人が履くようなことはことはなく、まして女性がジーンズを履くことなど考えられなかった事でした。
ジーンズをカジュアルなファッションとしてき始めたのは、西海岸を中心とした大学の大学生たちですが、第二次大戦中はリーバイスのジーンズは戦争に関係した兵士などしか、履くことを許されなかったと言われています。戦後になっていよいよ世界的に、ジーンズがカジュアルウェアとして人気になり、広く普及する事になります。アメリカの発展がそのままリーバイスのジーンズの発展とも言えますが、その普及にあたっては、映画やTVからの影響も大きく、アメリカ文化の象徴がリーバイスのジーンズと言えなくもありません。
そのリーバイスのジーンズが、アメリカでは生産されなくなったと言うのは、いろいろな事情があるにしても、寂しい限りです。リーバイスの501がスミソニアン博物館に永久所蔵されましたが、それはアメリカでのジーンズの置かれている立場を象徴するかのようです。