qc工程表
qc工程表というのは、工程を管理にする為に、何を作っているか、どのように管理するか、ということをまとめた表(図)のことです。
qc工程表には、プロセスのフロー、部品、管理項目、管理水準、データの収集、測定方法、使用する設備、異常時の処理方法など一連の情報を含めて、どんなプロセスの作業をどんな設備を用いて、どのような手順で、何に気をつけて進めるのか、ということを誰が見てもわかるようにまとめることが必要になります。
qc工程表を作成する一般的な手順は、次の通りになります。
まず、qc工程表の作成にとりかかる前に、プロセスのフローチャートを作成します。このフローチャートはJIS規格などに基づいて記載すると汎用性があっていいでしょう。
次にqc工程表に品名、品番、文書番号などを記入しておきます。この段階で、前記のフローチャートを工程図の部分に記入していきます。工程番号も転記します。
そして使用設備、管理項目とその管理水準の規定値を記入し、測定方法、サンプリング方法、検査登録の用いる様式、検査で不合格が発生した場合の異常時の処置などを記入します。また作業手順や検査基準を指定している文書があるならば、その文書名(文書番号)なども記入します。
その上で、簡潔に、誰が見てもわかりやすいものになっているかレビューを行ってください。
なお、海軍式のマネジメントでは一枚の紙に全情報を凝縮することを重視したりしますが、無理に一枚にまとめる必要はありません。
また、qc工程表はあくまで工程を管理する道具に過ぎません。ですので、完璧にしようとする余り完成が遅れるよりは、拙速であってもたたき台となるものを完成させ、その後の改定で改善していく、というやり方のほうが現実的でしょう。
以上の手順で作成し、承認や決済などを受けた段階で、qc工程表は制定し、発行します。
また注意が必要なのは、qc工程表は国内の企業や工場などではかなりメジャーだが、あくまでも規格の一つに過ぎないという点でしょう。ISO9001:2000では「品質計画書」が基本用語であるとされています。多くの会社はqc工程表を使っていますが、だからといってどんな会社でも使っていると思うのはトラブルの原因になってしまいます。
たとえば他社と進捗報告や打ち合わせを行う際には、「qc工程表はあるか?」ではなく、「品質計画書はあるか?」というように問い合わせるといいでしょう。